サントリー美術館が「六本木開館20周年記念展」の日程を発表 来年、鳥獣戯画など四つの企画展を開催

 サントリー美術館(東京)は、2027年3月30日に六本木に移転開館して20周年を迎えることから、「六本木開館20周年記念展」として開催する四つの企画展のスケジュールを発表した。

 3月10日から5月16日まで開く「切子 KIRIKO」は、江戸時代後期から明治時代前期までの切子の製造に成功した、京都、大坂、江戸のほか、薩摩・長州・佐賀の各藩の様相に、最新の研究から迫る。

 6月23日から8月15日まで「司馬江漢の世界(仮称)」を開催する。江戸時代半ばに日本初の腐食銅版画を成功させた絵師、司馬江漢。西洋風俗や日本風景などを題材とし、油彩画から銅版画、水墨画まで多彩な作品を制作したほか、蘭学者として世界地図の制作や地動説の紹介など幅広い活動をした江漢の魅力に迫る。

 「鳥獣戯画(仮称)」は9月15日から10月24日まで開かれ、20年ぶりに国宝の「鳥獣戯画」を展観する。京都市の世界遺産、栂尾山高山寺に伝来・所蔵されている鳥獣戯画は、火災や兵乱をくぐり抜けながら大切に守られてきたという。同展は、高山寺のもう一つの国宝絵巻「華厳宗祖師絵伝」とともに、知られざる鳥獣戯画伝来の歴史をたどる。

 最後を飾るのは、「都市の居間―国宝・重要文化財と共にくつろぐ(仮称)」(会期:11月27日~28年1月10日)。同館が所蔵する国宝・重要文化財は20件で、これらすべてをいろいろな形で展示する。同館は建築家の隈研吾氏が「都市の居間」を目指して設計されたもので、企画展は文化財とともに音楽の美、景観の美を公開する。「20周年の締めくくりとして、いつもと異なる表情のサントリー美術館で過ごす年末年始のひとときを楽しんで」としている。