学生が地域イベントに参画し課題解決 福岡・久留米工業大の「ASURA」、遊具や休憩場所設置

期間限定でまちの広場を子どもたちの遊び場へ「夜あそび大作戦」

 久留米工業大学(福岡県久留米市)の建築系学生サークル「ASURA(アシュラ)」は、久留米市や近隣地域で企業や自治体と連携しながら、イベントの課題を解決する企画を提供するなどし、成果を上げている。

 2月、うきは市で「夜あそび大作戦」と「おひなさまめぐり」が開催された。「夜あそび大作戦」は「おひなさまめぐり」の開幕前夜、重要伝統的建造物群保存地区に指定された「白壁通り」に明かりをともし、「おひなさまめぐり」の展示会場を夜間展示するイベントだ。

 うきは市には公園など子どもが遊べる場所や遊具などが少ないという市民の声があったといい、ASURAは子どもたちにも楽しんでもらおうと2月10日~12日、イベントで使われていなかった白壁交流広場に、すべり台などの遊具を設置したほか、万華鏡とゴムてっぽうの工作体験や軽食販売などの企画で盛り上げた。

 また、九州最大規模の早春酒蔵開き「城島酒蔵びらき」(久留米市)が2月14、15日に行われたが、例年10万人規模が訪れるため、飲食や休憩用の場所の不足が問題となっていた。多くの来場者は空いている場所を求めて地べたや芝生の上に座らざるを得ないが、この時期は最も寒く、雪や雨で地面が濡れることも多かった。ASURAはこの課題解決にも乗り出した。

 昨年から事前予約できる有料の休憩スペースを設け、仮設テントにテーブルやいす、食事を温める七輪を設置した。今年はこたつを置いた「お座敷」も設営。空間の仕切りには、放置竹林の竹を使って、学生が「和・伝統」を表現した。

 有料休憩ブースの利用者アンケートで「とても企画力があって雰囲気もよくて素晴らしいと思う」「若者が運営しているのにとても感銘を受けた」など好評だったという。

 ASURAは50~70人で建築系の学生が多いデザイン集団。顧問を務める成田聖・准教授は「1月や2月は、学生にとっては試験や卒業研究など学業も大忙しの時期。こうしたタイミングで行われるイベントへの参加は、学生に非常に負荷がかかる。しかし、それを乗り越えるための事前準備やタイムマネジメントの経験は、社会に出てからの重要な礎となる」とコメントした。

仮設空間にコタツを置いた「お座敷」を設営