人工知能の協働ロボットを搭載した手術用顕微鏡 カールツァイスメディテックが発売

 カールツァイスメディテック(東京都千代田区)は5月15日、医療機関向けに手術用顕微鏡「KINEVO 900 S」を発売する。

 旧モデルの「KINEVO 900」は2017年、デジタルデータを可視化する「ロボティック・ビジュアライゼーション・システム」として発売し、全国の医療機関に約350台が導入された。その後継機となる「900 S」は、人工知能(AI)を搭載した協働ロボットが、手術を行う医師の手に代わって顕微鏡操作を行い、手術機器の先端の動きに焦点を追随させることができる。また「ヘイ、キネボ」と話しかけることで起動するボイスアシスタント機能によって、触れずにさまざまな機能を制御できる。

 デジタルビジュアライゼーションの性能も向上し、4K3Dカメラで組織の微妙な色の違いを高い解像度と豊かな色彩で視覚化する。

 同機は5月16~18日に横浜市で開催される第45回日本脳神経外科コングレス総会併設機器展示会で展示する。