山形県立博物館で東北6県の「県の石」展示 「東北の自然史大図鑑」、12月15日まで

「ヤマガタダイカイギュウ(実物)」(山形県立博物館蔵)

 

 山形県立博物館(山形市)は、東北6県の「県の石」をテーマとしたプライム企画展「東北の自然史大図鑑―The Great Natural History of Tohoku―」を12月15日まで開催している。「県の石」は、日本地質学会が各都道府県を象徴する岩石・鉱物・化石をそれぞれ一つ選んで認定したもので、企画展では「日本列島が生まれる前から現在までの5億年の地球の歴史を観覧できる」としている。

 見どころは各県の化石だといい、山形県の「ヤマガタダイカイギュウ」の実物化石のほか、青森県「アオモリムカシクジラウオ」(実物)、秋田県「ナウマンヤマモモ」(実物)、岩手県「シルル紀のサンゴ化石群」(実物)、宮城県「ウタツギョリュウ」(レプリカ)、福島県「フタバスズキリュウ」(レプリカ)を展示している。

 同博物館は、世界に1体しかないとする「ヤマガタダイカイギュウ」は、古代の海獣で「ジュゴンやマナティーといった生物の祖先と考えられる」と説明。化石のほか、岩石、鉱物の「県の石」も展示している。